95年夏、私は
シカゴから
ボストンに向かう列車の中にいた。2ヶ月以上に及ぶ
アメリカ縦断
旅行の始まりだった。
94年夏から95年夏まで私はアメリカイリノイ州にある小さな田舎の大学に交換留学をしていた。交換留学の期間が終わってから日本の後期が始まる9月まで自由な時間が約3ヶ月ほどあった。このうち2ヶ月強を旅行に費やしたわけだ。バックパッカーではなかったもののほぼそんな状態で旅していた。
ボストンに向かう列車は約半日かかる。自然と隣に座る人と話を始める。隣に座っていたのは同年代のアメリカ人の女の子。ボストンにある自宅に戻るところだと言っていた。ボストンにつく頃にはすっかり意気投合した私たちは、私のボストン滞在中にまた会いましょう、ということになって私は彼女の連絡先をもらって別れた。
ボストンは
ニューヨークよりも北に位置し、ボストン・ティー・
パーティ事件などで見られたように欧州からの上陸、影響がアメリカの中では比較的多く残る都市だ。したがって建築物なども歴史的なものが多い。町全体も落ち着いた、それでいてかわいい町。
いろんなものを見て回ったが最も私の心を掴んだのはハーバード大学のキャンパス。私は6年後の2001年にまたこのキャンパスを訪れるためにボストンに再訪するのですが…
「いつかこの大学で
勉強したな」
そう強く思い2002年1月にハーバードのMBAにアプライしたが、見事に落ち、それ以来ハーバードへの思いは小さくなり今に至るわけだが。。
2日目か3日目、私は列車の中で出会った彼女に連絡を取った。ちょうど友達とボストンの中心部に遊びに来る用事があるので、落ち合おうということになった。
「わー、いたいたー」
そういいながら彼女は友達数人とやってきた。男女混合の4人チーム。そこに私が加わり合計5人に。
「うちに遊びに来ない?どうせなら泊まっていきなよ」
ちょうど彼女の両親が旅行中らしく、今日はその4人で彼女の家に
泊まる予定だったらしく、ついでに私にも泊まって行けと言う。「ほぼ初対面なのに大丈夫かなあ」、なんて思いながらグズグズしていると、「とにかく車に乗れ」と言われ、押し込められるままに私は車に乗った。
車に乗ってしばらくするとヘザーという名前の女の子が残りの3人に言った。
「Hey, he is very cute」
cuteは日本語ではかわいい、と訳されるが、男性に対しても普通に用いられる。
その後、彼女は「この男の子は私のものね」みたいなことをみんなに言って、私にニコニコ微笑みかけてくる。
「なんだろうなあ」
と思いながらも私は当然まんざらではなかった。
しばらくするとヘザーが私にキスをしてくる。さすがにこれには面食らってびっくりしてしまった。彼女はもっとポジティブな反応を期待していたようで、一方で私は列車の中で出会っただけのほぼ初対面の人の家に遊びに行くという時点である程度緊張しており、それに加えてのこのヘザーからの攻撃。とっさにポジティブな反応ができず。。。
これ以来ヘザーはいじけてしまい、私には口を聞かなくなった。
結局私はその列車で会った人の家に泊めてもらい、翌朝ユースホステルに戻ってきた。
なぜか知らないけど、ふとこの日のことを思い出した。。
posted by ちょう at 01:43| 東京

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