2005年04月28日

ボクちゃん、バイバイ(涙)

3年間乗ったかわいい愛車がいなくなっちゃいました。。。一昨日検査のためにディーラーの人に取りに来てもらいました。そして、そのまま買い取ってもらうことにしました。

黄色いボクスター。休日にかわいい黄色い車を運転すると、それだけで気分が晴れました。天気のいい日にはオープンカーにしたりして。それはもうかわいいやつでした。

が、キチンとしたお別れの挨拶もせずにバイバイ。記念撮影ぐらい一緒にしたかったなあ。最後にGWにオープンにして街を颯爽と走りたかったなあ。

元気でね、ボクちゃん。。
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1997年の就職活動(8)

「こうやっていただく名刺の向こう側にウォール街が見えるんです!私はそこで働きたいんです!」

私は絶叫に近い形で訴えていました。リーマン・ブラザーズでの最終面接でした。そして、面接をしていた投資銀行本部のヘッドは静かに言いました。

「あなたは、いづれこの業界で働くことになるでしょうね・・・」

========

やっとこのシリーズ、最後の書き込みです。単純に今就職活動をしている学生の皆様にエールを送りたい、というだけで始めたのですが、意外と長くなってしまいました。

さて、リーマン・ブラザーズの最終面接に挑みました。投資銀行への憧れと「絶対に入りたい」という感情を確認した後だったので、妙に興奮していました。

そして、最終面接。アークヒルズ36階のコーナーにある小部屋。一般家庭のリビングルームほどの広さがある部屋にヘッドはいました。そして面接が始まりました。と、すぐに秘書が彼に外線電話がかかってきたことを告げます。

「Hi, this is...」

そういって彼は受話器を取って会話を始めました。海外のオフィスからの電話のようで英語で話しています。

「今部屋に外部の人間がいるんだよ。だから、社名などはイニシャルで話すよ」、と言って10分ぐらい電話をしていました。電話が終わって面接再会です。

「えーっと?なんだっけ?何を聞いたんだっけ?」

と彼が言います。

「まあ、いいや。聞きたいことは3つだけです」

緊張する私。

「まず、あなたって誰?どんな人?」
「次に、どうしてこの業界で働きたいの?」
「で、最後にこの業界でもどうしてうちの会社で働きたいの?」

この瞬間私の中で何かか弾けたのでした。

「なるほど!!今までの面接で受けた全ての質問、全ての会話はこの3点に最終的には集約されていたんだ!」

私は社会人になってから学生を面接するときは、必ずこの3つを意識するように、と学生に言っています。

「私は今からいろんな質問をします。中には?と思う質問もあるかもしれません。でも、全てはこの3つを聞きたいためにいろいろと質問をします。答えに窮したらこの3つのどのカテゴリーに私の質問が属するかを意識すれば自ずと答えは出てきます」と言って学生と面接をするようにしています。話を戻しましょう。

そして彼は続けます。

「3つ目の質問、つまり、どうしてこの業界でもうちの会社か、という質問に対しては、面接を始めた頃であればあまり答えられないかもしれないけど、今は既にいろんな会社での面接なども終えた後だろうから答えられるでしょう。さて、では、一つ目から行きましょうか?あなたってどんな人?」

私は口を開いて話し始めました。

「オッケ。なんとなく分かった。それで一つ目は終了だ。では、二つ目。どうしてこの業界?」

また私は話し始めます。論理立てて慎重に。

「分かった。じゃあ、三つ目だ。どうしてうちの会社?」

私は徐々にノッて来ていました。もうこれが泣いても笑っても最後の面接だということで、半分開き直ったこともありましたが。

「うん、そのとおりだな。同業他社についての見解も大体合っている」

彼の聞きたいことに対しては答えました。今度はこちらがいろいろ質問をしました。そして、時間的にも面接はほぼ終わりに近づいていることが分かりました。もう本当に最後なのです。そこでとっさに私は言います。

「こうやっていただく名刺の向こう側にウォール街が見えるんです!私はそこで働きたいんです!」

私は絶叫に近い形で訴えていました。
しばらくの沈黙の後、彼は言いました。

「あなたは、いづれこの業界で働くことになるでしょうね・・・」

私はこの「いづれ」という台詞が気になっていました。いづれということは、今ではなく、将来のどこかで中途採用という形で業界に入る可能性を指しているのか、他の投資銀行に採用されることを言っているのか、あるいはこの最終面接での結果について言っているのか分かりかねていました。

そして面接が終わります。最後にヘッドが握手をしてきました。彼の顔をまじまじと見てその握手の真意を測りかねていた私に対して

「あ、これは単純に面接お疲れさま、というだけの意味だよ。お疲れさま」

そして面接は終了。採用担当チームの社員と最後に少し話します。

「どうでしたか?」
「悔いはないです。言いたいことは全部言いました。ありがとうございます。」

そして家に帰りました。私は非常にすっきりとしていました。他の投資銀行の最終面接も全て終わっていたので、あとは全部の結果を待つだけ。でも自分の中ではその日の最終面接が自分を完全に出し切ったという満足感があり、

「もう今日の最終面接で落ちた場合は、投資銀行には縁がなかったということだろうから、他の業界に行こう」

と思っていました。

そして、その日の夜、電話がかかってきます。

「保田君、おめでとうございます。あなたにオファーを出すことで決定しました」

=====

翌週、私は採用担当チームの人たちに連れられて六本木の「鳥長」という焼き鳥屋に行きました。明らかに高そうな店で、メニューに値段がついていないカウンターだけの焼き鳥屋。そこで内定のお祝いをしてもらいました。

社会人になってから、何度か新卒採用の担当をしてきましたが、自分が担当した学生にオファーが出たとき、または担当した学生が自分の会社ではなく、別の会社への就職が決まったときでも、お祝いにはいつもこの店に学生を連れて行きました。

学生の皆様、就職活動、がんばってください。
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2005年04月27日

1997年の就職活動(7)

リーマン・ブラザーズでの面接プロセスをストップしてもらっていた私は、他の企業を回ったり、ボーっとしたりして、「自分はどの業界に行きたいのだろう。投資銀行、商社、メーカー、全部非常に魅力的。その中で優先順位をつけるとすればどうなるんだろう」と考えていました。

そんなある日、ふと、フラッシュバックみたいにニューヨーク旅行したときの友達との会話がよみがえってきました。

「いやー、やっぱニューヨークってかっこいいよー。この街で働いてみたいねー」

私は破れたジーンズTシャツでウォール街を歩いていました。その時に、ビシッとスーツを着た日本人ビジネスマンがかっこよく歩いているのを見たのです。で、その時にピッカーンと「ここで働いてみたい!」と思ったのでした。

就職活動を始めてからは、そんなことは忘れていたのです、正直。全部理詰めで自分は何をすべきか、何をしたいのかということを論理立てて考えていました。ので、単純に好きだから、とか、単純に憧れるから、とか、そういう理由での就職活動はやっていませんでした。が、最後に「はて?自分はいったい何をしたいのだろう、どこに行きたいのだろう」と考えると、それは考えるのではなく、理由なく好きなところ、憧れるところを自分の感情に素直に聞いてみました。

「あ、僕はウォール街に憧れているんだな」

ということを強く認識し、リーマンの採用担当者に電話をしました。

「面接プロセスを復活させてください」

そして私は最終面接に挑むことになったのでした。で、担当者は言いました。

「保田君、実はもう3人の枠に対して2人には内定出してしまいました。ので、枠はもう1つしかありません。保田君以外にも非常に有力な人が何人かいます」

自然と力が入って面接の当日に望みました。。

就職活動。いろんな自己分析など重要ですが、迷ったら自分の感情に素直に聞いてみてください。「好き?」「憧れる?」「ワクワクする?」とか。。。
posted by ちょう at 19:53| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ライフスタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1997年の就職活動(6)

「なんで、新卒での就職先をリーマンにしたのですか?」

ってたまに聞かれます。その質問の真意はつまり、

「どうして、ゴールドマンサックスとかメリルリンチという有名な投資銀行ではなくて、リーマンなのですか?」

ってことなのですが、実はゴールドマンもメリルも受けませんでした。学生のときは尖がっていたので、

「既に業界トップの企業で働くのではなく、業界トップを目指す企業で働いて実績を出してこそナンボや」

と思っていたのです。ので、他ではソロモン・ブラザーズやJPモルガンとかを受けていました。ウォール街ではトップ3と呼ばれる投資銀行はゴールドマン、メリル、そしてモルガン・スタンレーでした。

私の会社の社名、ブランドや肩書きで人を判断しないという行動様式はこの時に確立されたのだと思います。外資系証券業界を出たときも「どうして?」と言われたのですが、結局ずーっと自分の行動って変わっていないなあ、と思います。

私は尖がった学生、好きですね〜。
posted by ちょう at 18:07| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ライフスタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ティファニーで朝食を

月に1回ぐらいのペースで渋谷に勤務する友達とセルリアンタワーのロビーにあるレストランで朝食を一緒にとっています。太陽がさんさんと降りそそぐ中での朝食は本当に気持ちいいです。

7時半に待ち合わせをして9時前まで。3,000円弱でさわやかな食事をビュッフェスタイルでいただくもの。夜の時間帯では味わえないフレッシュさ、何物にも代えがたいです。

今日はそのセルリアン朝食の日でした。レストランはいつものことながら、客はほとんど外国人。日本人は少なく、中でも若い男女は私たちぐらいで

「こんな贅沢な時間のすごし方を知っているって私たちぐらいだよね」

なんて勝手な優越感に浸ったり。外国人がたくさんいる場での優雅な朝食。まさにティファニーで朝食を、って感じですね。お勧めです。
posted by ちょう at 09:14| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(0) | ライフスタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月26日

RSS、ブログ関連会社への投資

私の勤務するネットエイジキャピタルパートナーズにてRSS、ブログ関連会社2社へ投資を行いました。昨日の日経産業新聞1面に掲載されています。既にいくつかの提携、取材などの問い合わせが入ってきているようですが、一応私も両社の取締役を勤めることになりましたので、何かあれば私にご連絡いただいても、担当者につなぐこと可能です。

投資の詳細はこちらです。
posted by ちょう at 12:39| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビューティコンテスト

毎年この時期になると思い出すのが2000年のビューティコンテスト。3つの銀行が経営統合をすると発表し、そのアドバイザーを選ぶのでビューティコンテストを行います、と連絡をしてきたのです。

ビューティコンテストとは簡単に言うと、「あなたの会社がいかにM&Aのアドバイザーとしてふさわしいかを示してください」とクライアントが言い、それに対して投資銀行各社が「うちはこんな実績があります。担当するチームメンバーはこんな人間たちです。そしてクライアント様の取るべき戦略はこうです」というのを分厚いプレゼンテーションを元にプレゼンするわけです。

で、そのプレゼンテーションの作成がめっちゃくちゃ時間がかかります。

4月下旬にビューティコンテストの通知が来て、プレゼンテーションの提出は5月7日でした。ラッキーにもその担当チームに入ってしまった私にとって、それはこんなように言っているかに聞こえました。

「おい、投資銀行ちゃんたちよ、外資系とか偉そうなこと言っているけど、俺たちのためにGWつぶしてプレゼンテーション用意しなさいな。俺たちはGWに十分休養を取ってからプレゼンテーションを楽しませてもらいますから。あ、でも、アドバイザーに任命するのは1社だけですのでよろしく〜」

もううらみまくりました。。。その年のGWは今年のように日取りもよく並んでいて、それこそ大型連休のはずでした。

ただ、チームリーダーであった上司が理解のある人で、

「さすがに、GWを全員が全部つぶしていたのではモチベーションに関わるので、一人2日は休めるようにしよう。みんなが休みたい日を出し合って調整しよう」

ということになりました。私は友達と伊豆に1泊で行く予定になっていたので、そこだけ休みをもらって出て行きました。が、行き帰りの車中はほとんど携帯電話で打ち合わせ、現地についてからは近くのガソリンスタンドでファックスの送受信、そしてまた携帯電話で打ち合わせ、ということで、ほとんど仕事に追われてしまったのですが、それでも友達との伊豆旅行、非常に楽しかったです。

まあ、無事、そのアドバイザーになることができたので良かったのですが、アドバイザーになれずに無為にGWを潰した他の投資銀行の人たちもいたわけで、大型連休までぶっ潰してのビューティコンテスト、勘弁していただきたいな、と切に思ったわけでした。

ビューティコンテストは響きはいいですが、大体はこういう連休前、お盆前、正月前に来ることが多く、かつ、突然来る。結構悲劇です。
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2005年04月22日

ちょっと飽きたので

デザイン写真を変えてみた。相変わらずスタイルシートが分からない。。。
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こういうのうれしい

自分を介して知り合った人たちがお仕事で協業に結びついたっていうニュース卓ちゃんのブログ
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本出版プロジェクト

今までにも何回か言われたことがあったのですが、本を出版してみようかなと思い企画書を書き始めました。早速明日、そして来週と出版社の方々と打ち合わせをしてきます。出版してみようかな、と私が思ったところでまず基本的には出版できるわけではないのですが、ま、こういうのも一つの経験というか、取り組むことに意義があるかな、なんて思っています。

内容はというと、やはりM&A、株式市場のことですね。

カフェで学ぶM&Aシリーズみたいなのをブログで書いていた時や、今回のライブドアの件をブログでつらつらと書いていた時も、「ぜひM&Aや株式市場のことを分かりやすく理解できる本を書いてよ」なんてことを何人かから言われていたのですが、いざ本を、となると、どのような内容にするのが一番喜んでもらえるのか若干頭を悩ませています。

例えばある企業の経営者を疑似体験する形で、会社の創設から株式公開、そして他社を買収し、そうかと思いきや敵対的買収を仕掛けられ、最終的には自社を売却する、とかそんなストーリー的なものを漫画か小説風に書いてみようかなと思ったり、一方では最近脚光を浴びている外資系投資銀行の仕事の中身を書いてみようかなと思ったり。

M&Aとか株式市場とか聞くとどうしても難しく考えがちですが、基本的にはワクワクするものです。今回のライブドアの件でも、「次はどうなるんだろう」と思ったり、「うっわー、そんなことするのね」なんていう駆け引きがあったりってのがM&Aの基本。それを事前にいろいろ考えをめぐらせて、知的ゲームをするという感覚。まあ、その知的ゲームをストーリー仕立てで書いてみようかなと思ったり。

外資系投資銀行のお仕事について書かれている本は世の中に何冊かあるのですが、どれも会社の全体像について書かれているものが多いので、投資銀行部というM&Aアドバイザリーと資金調達のお手伝いをするという部署のみに絞って書いてみるとかもアリかな、と思ったりしています。

ただ、こういうのって、自分の独りよがりで企画書を書き進めて行ってもダメなので、なにか「こういう路線がいいんじゃない?」とかいうアイデアなり、ご意見があれば教えてください!
posted by ちょう at 01:00| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(0) | ライフスタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月21日

税金のABC

普段あまり気にしない税金の話題をすごい平易に、ギャグ満載で教えてくれる本

著者の今村さんと先日お会いしたときに本をいただいたのですが、非常に分かりやすい。目からウロコというのはまさにこういうことを言うんだろうな、という1冊です。ソープ嬢から政治家までカバーしている範囲が広いです。
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不動産

引越しを考えているのですが、どうしても理解できないのが不動産業界。もっと消費者のニーズにあった物件提供業者とか出てこないものですかね。。。

物件を見つけて、入居する場合、今の入居物件を解約する必要があります。通常は1ヶ月前通知。ってことは次の物件に入居するときは1ヵ月後がちょうどいいですよね。でも、家賃のダブりが発生するケースって多くないですか?どうして不動産業界ってこうも消費者に対して高飛車な業界なんでしょう… 誰か変革を起こしてくれないかな。。。
posted by ちょう at 02:24| 東京 ??| Comment(4) | TrackBack(1) | ライフスタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月19日

ライブドアの負けかな・・・

とりあえず和解してよかったですね。

今回の買収劇で、どっちが買って負けたかみたいな議論がありますが、個人的にはどちらが勝ってどちらが負けたということはないと思っていますが、敢えて言うならライブドアの負けだと思います。その理由は単純で、結局手元に今後の使途不明金1,000億円が残っただけだからです。

確かにライブドアは以下のメリットを得ました。

−ニッポン放送株式の売却益数億円
−知名度の莫大的な向上
−知名度向上による自社サイトへのアクセス向上

ただし、今回の知名度向上は確かに大きいと思いますが、悪名高くなった面も否めないので、ディスカウントして考える必要があると思いますが。

なお、メディアなどではフジテレビからライブドアへの12.75%の出資もメリットと書いてありますが、果たしてそうなのかは検証の必要があるかと思います。そもそも今回のニッポン放送株式売却後に1,000億円の現金を有することになるわけで、それ以上の現金を必要とする事業上の理由はないと思われます。「事業提携の為の出資だ」ということになるのでしょうが、私がフジテレビならとりあえず出資と事業提携の約束をして、自分の欲しいもの(ニッポン放送と自社の完全独立)をまず確保する。で、後日出資はするものの、事業提携に関してはいろんな理由をつけて遅々として進めない、ってこともあるかと思います。

で、この1,000億円ですが、これを株主が納得する形で使うのは結構大変です。最近よく話題になる投資ファンド、買収ファンドでも1,000億円も持っているところはなかなかないです。それほどの金額は「使い切れない」のです。となると、「使わないんだったら1,000億円は配当に回せ」、とか、その1,000億円目当てにどこかの会社がライブドアを買収しようとしたり、とかとか、まあ、なんとも不透明感が漂います。転換社債を発行してニッポン放送を買収し、数億円の利益をつけて売却し、それを配当に回します、だとあまりにお粗末ですしね。

それでも自社サイトへのアクセスが増えたからいいんだ、という議論が出てくると思いますが、あとはその議論を各人がよしとするかしないかの価値判断になってくるかと思います。

ニッポン放送株式を売却することによって数億円の利益は得ていますが、70日間の長期間にわたり経営陣のリソースをものすごい費やした結果がたったの数億円です。この70日間に経営陣は本業に本来であれば費やすべき時間は費やせていないのでしょうし、それが理由による本業での不具合とかが今後生じてくる可能性があります。

結局欲しかったメディア(ラジオテレビ)に対する所有権は何も手に入れることが出来ず、一方で「金さえあれば何でもできる」という堀江氏の得意のお言葉を今回はフジテレビに使われてしまいました。フジテレビはお金でニッポン放送、そして自社の独立という二つの欲しいものをお金で手に入れたわけですから。

最終的にフジテレビはニッポン放送1株を6,300円で買い取るわけですが、確かにTOB価格の5,950円に比べると高いです。でも、もし最初からTOB合戦になり、オークションになっていたらもしかするともっと高くなっていたかもしれません。その意味では確かに5,950円でTOBに応じてくれた株主に対しての説明責任などがあり、一筋縄ではいきませんが、フジテレビの持ち出しという意味においては全然「アリ」な価格だと思います。

なんとなく全員に消化不良の感触だけが残った形だったでしょうか?でも、とにもかくにも和解してよかったと思います。

買収劇の教訓と影響

についてコメントを、と昨日産経新聞記者の方に求められて、簡単なコメントを出させていただきました。今日の紙面で少しだけ引用されてました。

教訓と影響って何だろう、って考えて、一応ダーッと並べてみました。

■教訓
−経営上の責務を果たさない企業(フジテレビ)は大きな代償を支払うことになる。今回は経営に支障をきたすリスクを事前に取り除いていなかったという点が、経営上の責務を果たさなかったことに該当する

−経営に支障をきたすリスクが今回は敵対的買収という形で現れたがゆえに、敵対的買収に対する防衛策、が声高に叫ばれだしたが、敵対的買収はたくさんあるリスクのうちの一つに過ぎず、各企業の経営陣はうわべの敵対的買収というものに翻弄されるのではなく、きちんと今の自社にとってどういうリスクが存在し、それらに対してどのような対処ができているか、いないかを検証し、粛々と対応をする必要がある

−敵対的M&Aは成立しない(今後もあまり増えない)

−企業経営者がコーポレートファイナンス、M&A、コーポレートガバナンスに関する知識、理解を深める必要がある時代に突入した

■影響
−日本ではコーポレートファイナンス、M&A、コーポレートガバナンスを学ぶ機会が非常に乏しく、大学の授業、社員研修などでそういう機会を増やす努力をする必要性がある

−一方で、株主は、特に最近では一般個人株主も含めて、それらの知識を急速に身につけており、それらの知識を理解しない経営陣に対する「見切り」は非常にシビア、かつ、ばっさりと行われる。今後は経営陣の人選がますます重要になってくると思う。市場、株主に歓迎される経営陣とそうでない経営陣の格差が広がっていく入り口にいると思われる

−株主のための経営、ということが声高に叫ばれるようになってきたが、一口に株主と言っても、様々な株主がおり、短期売買を目的とする株主と、長期保有を目的とする株主では意見が当然異なり、経営陣は盲目的に株主の意見に翻弄されるのではなく、本当に中長期的な企業成長のために必要な施策は何かを粛々と考え、実行していく必要がある

■その他
−M&Aは経営陣の莫大なリソース(人的、時間的)を費やすものであり、その実行に際してはそのリソースのコストも頭に入れておく必要がある

−莫大なリソースを費やすという意味においては、過度の買収防衛策の協議などは産業界、政界全体のリソースの無駄使いになるので、冷静な対応が望まれる

って感じでしょうか?

前の彼女との再会

最近、2年半ぶりぐらいに前の彼女と再会した。

「別れた人とは絶対に連絡は取らない」

付き合っていた頃はそう言っていた彼女。その言葉どおり、別れた後に彼女から連絡が来ることもなく、こちらから連絡することもなく。そんな彼女からふとメールがあった。ある人の結婚式2次会で私の友達と偶然に会ったという報告だった。同じ報告は私は友達からも聞いていた。

「別れた人とは連絡を取らない主義だったんだけど、そういうことがあったので、連絡を取らないのも不自然だと思って連絡してみました」

とメールをもらって、再会した。

「よくケンカしたよね」
「あの頃こんなこと言っていたよね」
「どうしてあんな行動したんだろうね」

と話は思い出話を中心としながら、ボチボチと近況の報告もしあう。

会話をしていると

「ああ、俺はこの子のこういうところが好きだったんだよな」
「この子のこういう話し方が妙に落ち着かせてくれたんだよな」
「そういうところ、相変わらず変わっていないな」

とかいろいろ思っていた。おそらく向こうも同じようなことを思っていたのだと思う。

「いざ別れてみると、キレイなことしか覚えていないのよね、不思議ね」

と彼女が言った。まさにその通りで、一度はお互いが好きになって付き合ったのだから、いろんな思い出はキレイなままでとっておきたいし、一つ一つの行動に後悔はない。むしろ全ての行動、思い出が今の自分を形作ってくれているのだと思う。

付き合っていた人に限らず、いろんな人との出会いと別れがあり、その中から吸収するものって非常に多いと思うし、一方で嫌な思いもたくさんすると思う。でも、その嫌な思いよりもたくさんの楽しいこと、うれしいこと、つまり、最終的にはキレイな思い出につながるひとつひとつのことを今後も大切にしていきたいと思う。
posted by ちょう at 01:39| 東京 ????| Comment(1) | TrackBack(0) | ライフスタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1997年の就職活動(5)

「まあ、強いてあげればポテンシャルだよね」

私は入社後に、株式と債券の違いも分からなかった私を採用した理由はなんですか?、と先輩たちに質問をした。で、出てきた答えがそれだった。ポテンシャル、外資系では良く使う英単語だが、直訳すると潜在性、つまり、今はダメ、または普通だけど、将来は伸びるかもしれないという可能性、って感じか。でも、それは先輩が聞こえをよくしてくれただけで、実際はおそらく

「いやー、なんとなくかな」

って感じだったんだと思う。つまり、うまく拾ってもらって採用されたわけですね、ハイ。で、いつも私が新卒の面接の人たちに言うことは

「入ったモン勝ちですよ。中途採用の方がもっと門は狭いですよ」

ってことです。おそらく外資系証券会社に限らずどの業界でも新卒で入るのが一番門が広いと思います。それはこの「ポテンシャル採用」があるから。中途だとどうしても即戦力的な働き方を求められるので「ポテンシャル」での採用、ってのはなかなかなくなりますのでね。で、当時の話を続けると

「まあ、保田君よりもファイナンスの知識がある人はたくさんいるからね」

そりゃ、そうだ。実際、内定が出た他の2人は金融が得意分野だった。

「なるほど〜・・・」

当然分かっていたことなので、別段ショックなど受けなかった一方、私は開き直ることが出来た。

「オッケ、じゃあ、金融の知識とかで勝負をする必要はないんだな。他の分野をドンドン伸ばせばいいわけだ。金融の知識は最低限を抑えておいて他で特徴を出すべきなんだな」

まさに10人10色ですね。と、そういう開き直りのもと、金融や財務の知識は他の人たちに任せておいて、今までやってきたわけですが、じゃあ、他の分野を伸ばすって何が伸びたんだと言われるとよくわからないのですが。。。

ということで、私は採用側として新卒の面接を行うときは、私と同じように金融はいまいち分かっていないけど他の側面で何かを持っていそうな人を積極的に探すことにしていました。面接をすると必ず誰かが言います。

「あいつは英語が出来ないからダメ」
「あいつはファイナンスが分かっていないからダメ」
「あいつは成績が良くないからダメ」

その物差しだと私は絶対に落ちていたわけで(大学の成績も良くなかったですし)、その意味では私はそういうことを理由に学生を面接で落とすことは出来なく、むしろ、そういう人材の中でも魅力的な人間を探し出すことに一生懸命でした。

紋切り型の面接が多い中で、面接をする側、される側の両方がいかに対峙できるか、それによって面接の可否って決まると思います。採用する側もされる側も。
posted by ちょう at 01:21| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(1) | ライフスタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月18日

芸能証券

会社の同僚が教えてくれた面白いサイト

芸能証券

そうっすよね、やっぱり金融、財務とか株式市場とかそういうことって、このようなお楽しみ感覚がないとダメですよね。ホント勉強させられます。
posted by ちょう at 20:04| 東京 ?J| Comment(1) | TrackBack(0) | ライフスタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

気付かぬ速さで…

週末の日経新聞に東証に上場する全企業に社外取締役設置義務の方向、なんて記事がありましたね。最近のM&Aやコーポレートガバナンスに対する盛り上がりの影響だと思いますが。

全国社外取締役ネットワークっていう組織が存在するみたいですね。先日もこの組織が主催した「敵対的買収の功罪は何か」というセミナーの記事が日経に出ていました。何か新しい意見とかあるかなと思って囲み記事を読んだのですが、特に新しいことはなくがっかりでしたが。

この全国社外取締役ネットワーク、メンバーなどを見ると経済界の著名人がずらり。すごいですね。こういう組織の存在は必要だと思いますが、ご年配の方々だけで話を進めていくことのリスクの方が気になってしまってすごい不安になってしまいました。

よくネット業界とかがドッグイヤーとか言われて、今日新しいと思っていたものは明日にはもう古くなっている、1年後にはビジネスモデルがガラリと変わっているなんて感じですが、実は企業経営や企業法務なども最近はちょー速い速度で変わって行っていると思います。それはネットでの株式売買などにより個人株主が増えたことなどもあるでしょうが、一番大きなものとしては一般のビジネスパーソンが急速に変わっていっているからだと思います。

最近周りの友達などを見ていても思うのですが、ここ数年で考えることとか視点とかがガラリと変わったり、非常に柔軟になったり、そして外部に目が向いていたりという変化を感じます。彼らは経営者的視点でモノを考えることが普通になってきていると思います。それは別に意識してそうなったわけではなく、今後の自分のキャリア、人生をどうしようと考えるうちに自然と身についてきたのだと思います。

ブログもそういう変化をサポートしているところがあると思いますが、自らの考えを書き、反応を見る。または、他の人の意見を読み、それを読んだ人たちのコメントを見て、自分の考えと比べてみる。そういうプロセスをグルグルと何度もやっていくうちに、すっごい速さでいろんなモノを吸収して、自らの考えを持つようになってきているのだと思います。

その意味において、今まではご年配の専門家に任せておいた領域の問題も今後は任せておくこと自体が一番のリスク、なんてことになっていくのではないかと思います。

とりとめないですが、ふと思ったので。。。
posted by ちょう at 19:36| 東京 ?J| Comment(0) | TrackBack(3) | 経営、経済ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

セミナー依頼

最近、ちょぼちょぼとセミナーの依頼とか相談が入ってきます。大体は大企業とかの社員向けのセミナーで、題材としては金融、財務、企業経営のエリアですが例えば

株式市場、M&Aの基礎知識について
株式投資、株価について
−取締役、経営陣の責務や、コーポレートガバナンスについて

などなどのようです。が、これらを普通にセミナーとして話してもつまらないし、居眠りする人続出でしょうから、このブログで書いているような柔らかな身近な感じで、かつイメージが沸きやすいように自分たちの生活に直結する形でお願いしますね、ってことのようです。「う〜ん、なかなか難しいですね〜」って感じなのですが、普通に居眠りしそうな講義的セミナーをするぐらいならもっと肩書きのあるご年配の方々にお願いします、だそうです。確かにその通り。。妙に納得。

日本では大学の授業でも金融論や財務論はそもそも授業として数は多くないですし、株式市場やコーポレートガバナンスに関する学習の機会はほとんどありませんでした。大学卒業後はそのままみんな企業で働いているので、一般の社員の方、そして経営陣の方でもあまりそのエリアの知識を身につけないことが多いようです。まあ、そもそもそれらのエリアに関する知識は今まで特に必要とされていなかったというのが実情だったと思いますが。

アメリカでは金融、財務に関する知識をつける機会が日本よりは多いです。少なくとも大学の授業では体系的に教えていますし、テキストなどはちょー分かりやすいです。感動します。その結果、アメリカの経営者、ビジネスマンは比較的金融、財務に関するリテラシーが高いです。

日本でもどうやら今後の企業経営を理解するうえで、及び個人のキャリアを考える上で、どうもそのようなことを知っておく必要がありそうだ、ということでセミナーとかの相談が舞い込んで来るようです。

企業がそのような社員教育を行うことっていいことですね。教育ってやはり日本企業の強みの源泉である気がします。
posted by ちょう at 14:43| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営、経済ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月15日

父親の勤務先

以前、実家の住所と父親の勤務先を書類に書かないといけない時があって

「えーっと、分かりません」

っていう状態だったので、さすがにまずいなと思って母親に電話をして聞いてみた。けど、またすぐに忘れてしまった。

実家は私が大学を卒業すると同時に引っ越したので私はその家には住んだことないので、住所は当然覚えていない。実家に行くときもマンションの場所は覚えているので、そこまで行ってから母親に電話をして

「何号室だっけ?」

って聞いてピンポーンとやる。

父親の勤務先も数年前に出向して変わったらしいけど、どういうところで勤務しているか良く知らない。知っているのはこの前ご飯を食べた時に言っていた

「前の職場よりは時間があるので、よくインターネットを見てるよ」

という言葉。

「おお〜、おやじでもインターネットを使えるのね」

なんて軽く感動。

で、親も親で、彼らは私が大学を卒業して以来、私がどんな会社でどんな仕事をしているのか全く知らない。ご飯を食べるたびに

「で?あんたは今何をしているんやっけ?」

と聞いてきて、それに答える、ということを10回ぐらいやっているけど、転職したり、自分で会社やってみたりとコロコロ変わるので、もう全然ついていけない。ので、こちらも全部事後報告、または報告をしなくなってしまった。この前も

「え?あんた職場変わったん?」
「あ、そうそう、1月からね」

3ヶ月に1度は家族でご飯を食べているのだけど、なんだかこういう知っていて当然と思いがちなことは全然知らなくて、知っているのは母親の友達が最近どうしたとか、父親は最近中国語クラスを楽しんでいるとかそんなことばかり。

でも、それって実はそれでいいのかな、と思ったり。結局どこに住んでいようが、何をしていようが家族は家族でつながっていて、常時無限大の信頼と愛情でつながっている、そんな感じでしょうか?

でも、やはり家族の住所を勤務先ぐらいは把握しないとね…
posted by ちょう at 12:06| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | ライフスタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする