今日行われた「
楽天・TBS・阪神勉強会」のご報告です。
まずは、以前TBSで番組制作に携わり、その後、
携帯や
インターネットでの映像配信、映像製作に携わる方からの基調トーク。このトークはその後のみんなの考え活性化のためという位置づけもあり、非常に良いお話をいただきました。メディアとインターネットの融合は難しいのではないかという趣旨で15分ほどで簡潔にまとめていただきました。
■基調トーク主要論点は以下の通り。
TBSの社風は硬い。
テレビと通信の融合は、なかなか難しい。
テレビ局=アセンブリー工場
作家、事件、タレントを適宜組み合わせるのが仕事。
時間のタイムラインに最も売れそうなものを売る。それで、一角に
タワーがあって、電波が出ている。社員は、工員として工場で働いているようなもの。つまり、通信側から見ると「メディア」だが、実態は工場である。
テレビ局の仕事は、
トヨタが売れそうな車を作るという行為とあまり変わらないと思う。
売り物=「共感」。
うまくはまれば高視聴率。
インターネットとは扱っているモノが異なるかもしれない。
通信、及びインターネット=欲望を伝えることで成り立つ
「今日あなたと会いたい」
「どこかにおいしい店はないか」
インターネットも通信の延長。メディアとインターネットという異なる道具を一緒にしても役に立たないだろう
テレビとネットの対比。
以前、夜の時間帯に高視聴率を目指して、女性の裸体を放送してみたが視聴率は増えなかった。インターネットではそういう画像をガンガン流すと、おそらくヒットは上がる
つまり、「欲望を満足させてあげる」とネット上ではPVは上がる。一方で、ネットでは共感できるものが少ないかもしれない。
■聴衆者からの質問、反論
テレビで「冬のソナタ」を見た人が
韓国に行きたいという人が出てきている。
これは楽天にとってのビジネスチャンスだろう。
テレホンショッピングがクリックでできるようになる、というのが1つのポイントのような気がする
楽天の本当の目的は、物販は後付であり、一番欲しいのはコンテンツではないか。まさに欲しいのはコンテンツ製作工場。みんなが共感するコンテンツが欲しい。製作会社は山ほどあるが、世の中が共感するコンテンツを製作できる工場を欲しい。
共感と欲望は似ている。ネットでも共感は存在する。テレビとネットの共感が異なるのであれば、それは使い勝手が異なるだけの話だと思う。
テレビだと、圧倒的な情報量に圧倒されて、テレビショッピングで「買っちゃった」こともある。つまり、共感を取り込む
ビジネス。これを楽天が欲しいと思うのは当然な気がする。
今回の事件を倫理的に良いか悪いか、という議論と、メディアと通信(ネット)の融合がメリットがあるかないかという議論は別の議論であるべき。
スポンサーに頼ったテレビ業というのが今後は先細りだろう。広告に関しては今まではテレビ主導だったものが、広告出稿側が出稿戦略を多様化することができるようになった(ネットの台頭)により、パワーバランスが変わってきたのではないか。
デジタル化により流せるコンテンツ量が数倍になったときに、1つ当たりコンテンツの制作費が理論的には4分の1とかになる。そうなった時にネットなど、コンテンツを流せるルートを事前に増やしておくのはテレビ側にもメリットがあるのでは?(小銭を稼げるルートが増えるのでは?)
いつの時代でも、魅力的コンテンツを作りうる能力は人類で一定。それがネットの広がりと共に人類のコンテンツ作成能力が増えればいいのだけ、実際はそうではないだろう。では、その一定量のコンテンツをそれをどこで流すか。民放がやはり共感してもらえるのでいいだろう。
雑誌で言うところの商業誌と同人誌のカテゴリーわけみたいなものにネット業界もいくだろう。
メディアとインターネットの融合はメリットがあるかどうか?
−両方にメリットアリ:17名
−テレビ事業者にメリットアリ:ゼロ
−インターネット事業者にメリットアリ:12名
−両方にメリットナシ:2名
ホラーシナリオ
−三木谷さんが、本気で融合する流れに持っていって失敗
1、企業文化(給与水準)
2、端末普及(インフラ普及。テレビ型パソコン普及速度が遅い。テレビにinteractivityを求めているのに、満足いくサービスがない)
3、先行者不利益
ハッピーシナリオ
−今困っているのは楽天(AOLタイムワーナーの時のAOLに似ている)
−楽天にとってはプラス(株主にとってはプラス)
−かわいそうなのは高給をもらっている人たち(自然に辞めるなりの選択肢を持つだろう)
政治力の影響が不透明
短期的には楽天が得
−漠然として見えない
−三木谷さんが上に立ったところで、コンテンツ製作者のモチベーションはどうなるのか
人モノ金の問題
人の融合が問題。ビジネスに対する姿勢の問題
競争の原理をテレビ業界に持ち込めるのであればグッド。番組制作者、下請け、の下克上が起こる?
放送を楽しむ人たちは受動的、ネット活用者は能動的。
放送局がコンテンツアグリゲータになっていくだろう。
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以上、取り留めのないメモでしたが、まあ、このメモよりもやはり実際に参加していろんな意見やお話を聞く方が100倍ぐらい楽しいですが、でも、それでもこうやってまたメモ書きを作っていると楽しいですね。
次回、また来月、RTC勉強会しましょうね。お題の募集、いつでも受け付けますのでよろしくです。