報道されている内容の事実関係としては
A、ライブドアマーケティング、およびライブドアが自社の株価吊り上げのために虚偽の取引を行った
B、ライブドアマーケティングが、以前の決算発表で利益を水増しして発表した(風説の流布)
の2点のようです。
まあ、詳細はニュース記事などを見ていただければと思いますが、このasahi.comのがなんとなく分かりやすく全貌が見えた感じがしました。
Aに関しては、ライブドアの子会社であったライブドアマーケティングが、ある会社を買収する際に、当初は株式交換をすると言っていたのに実際には株式交換はせずに現金で買収したということが、まず問題の第一点のようです。
この点はライブドアマーケティングの有価証券報告書を見てみましたが、2004年度の有価証券報告書には以下の記載がありました。
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A 【発行済株式】
発行数(株)(平成16年12月31日) 48,186.36
発行数(株)(平成17年3月31日) 4,978,636
(注)1.平成17年1月20日に1株につき100株の割合で株式分割を行っております。
2.平成17年1月20日に株式交換により株式会社マネーライフ社の完全子会社化を行っており、同日付で160,000株増加しております。
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ということで、報道どおり株式交換を発表していながら株式交換をせずに現金を渡していたのであれば、上記「同日付で160,000株増加しております」というのが虚偽の報告となります。ただ、株数が本来の株数よりも水増しされて報告されると、それは株価にとってはマイナス要因なのですよね…
ってことで、ちょっとこの報道、つまり、「株式交換を発表しておきながら現金で買収した」という記事は間違いかも、と思います。そもそも、「株式交換ではなくて現金で買収していたらしい」というのが例え事実であったとしても、株価への影響から見てみた場合はプラスには働きませんので地検特捜部というのとはつながりにくい感じがします。
第二点は、ライブドアマーケティングが買収した会社は、もともとライブドア本体が出資する投資ファンドが持っていた会社だったが、あたかも、今までライブドアグループとは全く関係のない会社のようにプレスリリースに書いたこと、のようです。つまり、「こんなすばらしい会社が初めてライブドアグループに入りました。すんごいシナジーがあるんだよ!」と唄ったのが良くないと。こういう行為を偽計取引と呼ぶらしいです。私も初めて聞きました。
ただ、この2点だけだと、「ふ〜ん」という印象を持たざるを得ない感じがします。
で、Bの利益の水増し報告に関しては、これが事実であれば、まあ、当然裁きを受けるのでしょうし、騒いで当然ですよね。これは「風説の流布」ですね。つまり、ありもしないウソを世の中にばら撒いて株価を操作するというもの。ただ、今までも売り上げや利益の水増し報告をした上場会社ってありましたが、その時って地検特捜部が乗り出すほどだったっけ?と思ったりすると、これもまた「う〜ん…」と思わざるを得ないかも。。それにあれだけの大きな企業が決算の水増しってホントに?って印象を持たざるには得ません。
まあ、報道によると虚偽の決算報告をしたのが2004年11月12日ということになっていますので、全部まとめると、10月25日のマネーライフ買収発表で、投資家の期待感を若干上げておき、11月8日の株式100分割発表で更に投資家の期待度向上、そして、11月12日の虚偽決算報告で株価ロケット発射!みたいな感じでしょうかね。単なる虚偽報告だけだと地検特捜部にはならなかったけど、「ロケット発射!」しちゃったから「あまりに悪質」ということで捜査が入ったのでしょうかね?
ただ、「これらの材料だけで地検特捜部による強制捜査ってちょっと大げさよね」というのが私の個人的な感想。もちろん法律の専門家じゃないですが、おそらく同じような感想を持った人、多いと思います。
「じゃあ、もっと大きなネタを特捜部は持っているに違いない!それはいったい何なんだ!?」
ということで色めき立っているのが今夜の状況って、感じですかね。で、個人投資家の皆様が「明日は関連銘柄ストップ安だー!」と明日の市場が開くのをワクワクして待っている、そんな状況かもしれませんね。








